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モデライダー「多聞恵美」のKTCに興味津々 VOL.1

ラチェットの新時代を拓いた90枚歯neprosラチェットの秘密に、
私タモンが迫ります!

ファンクラブの皆さん、「お久しぶりです!」私、タモンがファンクラブ通信で「ビギナーズメンテナンス講座を担当させていただいたのはもう1年以上前。中には「はじめまして」の方もいらっしゃるかも、ですね。今回ファンクラブホームページのリニューアルと共に再びの登場となりました。これからはメンテナンスに限らず私の興味と関心の赴くままに、KTCのことを深~ぁ~く探ったリポートを皆さんにお届けしますので、よろしくお願いします。さて、記念すべき復帰第1回目は発売されたばかりのnepros90枚歯ラチェットハンドルを深く探って来ましたョ♪

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本題に入る前に、先ずはneprosについてお勉強しました!

1995年に発売が開始されたnepros。今や最高性能の工具として国内外に広く知られるようになったneprosの開発チーム発足はそこから更に3年程前のことだったのだと、立ち上げ当時からのメンバー寺嶋朗さんはそうお話し始めて下さいました。nepros立上当時は最年少だった寺嶋さんですが、開発開始から約20年を経て今や開発のトップに立ちneprosのすべてを知り尽くし、neprosの未来を切り拓くキーマン。そんな寺嶋さんに先ずは開発に至った経緯からうかがいました。

neprosとはNew Professional Satisfaction = 達人の新たなる満足 の名を冠した、KTCのものづくりの粋を集めた最高傑作として世に送り出されるもの。

「どうしてネプロスが生まれたかというとね、当時日本の国内ではKTCがナンバーワン。なかなかライバルはいなかったんですよ。しかし欧米のメーカーが入ってくるに従って市場の興味がそちらに向いていくのを感じずには居られなくなっていったんです。だからそれに勝てるものを、世界ナンバーワンの品質を作ろう!ということになったんです。」

寺嶋さんは、ほんの数年前の事を話すようにスラスラと言葉を紡がれました。

「あの時は沢山のお客さんを回りましてね、ニーズを1から追求するために調査をさせてもらったんです。そうしたら、狭い所で操作出来る工具、特にラチェットであればよりコンパクトで、送り角度が細かいものが求められている事が分かったんです。」

モデライダー「多聞恵美」のKTCに興味津々 VOL.1

そうして生まれたneprosブランド最初のラチェットは送り角度10°・36枚の歯を持ち、楕円形ヘッドのもので当時世界一の歯枚数を持つラチェットとなったそうです。KTCのユーザーの方って車の整備に携わる人が多いんですよね。そんなプロの方たちは、複雑さを増して来た4輪車のボンネットの中におけるわずかな隙間で作業が出来る、そういうものを求めていたのだとか。ヘッド幅29mm、ヘッド厚さ(差込角除く)15mmというサイズで送り角度10°というはその要望に応えるべく生まれた究極の形だったわけなんですね。使い勝手の良さだけでなく計算された曲線と鏡面仕様の美しさを併せ持ったこの工具は今なお最先端のデザインであり続けていますよね。きっと手にしたオーナーの心にも満足感と誇りを、強く伝えたんだろうなぁって。neporosの輝きを目の前にして私はそう感じました。

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